大阪、東京のコンサートの様子から

2022年12月23日、大阪 B-tech Japan Osaka 2023年1月13日、

東京B-tech Japan Tokyo で開催したコンサートから。

数年ぶりにおこなった今回の東京、大阪のシリーズであるコンサートは、半年ほどの練習期間を経て本番に望みました。

モリコーネは、美しく優しいメロディのイメージを抱く方も多いでしょうが、モリコーネの作曲したピアノ曲は、全く違う難解な曲です。ほとんどが歌のための楽曲ではなく、オーケストラなどの楽器編成の曲が多いモリコーネの曲は、やはり一筋縄では行かないものばかりです。

普通ならここは盛り上げてクレッシェンドでしょう、、という部分も、モリコーネの楽曲になるとちょっと違うのではないかしら、、ということになります。

ただ、モリコーネ自身がミルバのCD でこんなことを書いています。

私の仕事をただ表面的に追うだけの人でなければ、いかに私が「人間の声は全ての音の中で最も重要な音である、と信じているかよくご存じでしょう。と、この先はミルバへの賛辞となっているが、私はこの言葉を知って少し意外に思った。

なぜなら、ミルバのCDはもちろん全て歌の楽曲となっているのだが、他には言葉のついた曲は少ないのではないのだろうか。人間の声を、モリコーネはどのように感じていたのだろうかと、考えていたほどだからだ。

サラ・ブライトマンが、ネッラ・ファンタジアを歌いたいと言っても、何度も断ったそうですが、その理由はなんとなく推測できるのですが、やはりなかなか理解しきれるものではないようです。


ピアソラは、若い頃タンゴ殺しと非難され、アルゼンチンの人々から嫌われ、とても貧しかった時代もあったようです。でも、天才ピアソラは怯むことなく飽くなき情熱でピアソラの音楽を完成していったのです。

勉強すればするほど、細かな指示と完璧な構成を感じます。だから、どれほど練習しても足りなくて難しいものですが、とても楽しかった。

今回のモリコーネとピアソラという全く違う作曲家の作品を無謀にも取り上げたことは、私の音楽人生の中で特別な意味を持つものとなりました。


今後も数ヶ月に一度、新たな企画を考えていきたいと思っています。

次回は、おそらく5月頃に開催する予定です。

どうぞよろしくお願いいたします。


ゲストで歌ってくださった階見ルイジさん。とても暖かくて、お洒落で素敵でした。流石の存在感です。💝🎶🎀

にしかわまことさんは、渾身のピアノ演奏と凄まじい集中力から表される緻密で豪胆で繊細な音色。素晴らしかった。

そして、いらしてくださいましたお客様方、本当にお会い出来て嬉しかったです。


ありがとうございました💕

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