美しい紅葉に包まれて不思議な時を

先週訪れた京都の紅葉は見事な美しさだった。

8年ほど前に訪れた京都、嵯峨野にある二尊院。その時、私はとても不思議な体験をした。そのことについて何百回と考え直したが答えはでない。いや、出るはずもないのだ。大いなる力を感じ、安らかで清らかで静かな時を過ごす事ができた。今では、起こったありのままを受け止めている。

思うのは、人は不思議な力で守られ、目に見えずとも霊的な存在を感じて敬虔な心によって浄化されるというもの。

確かに、子どもの頃から不思議な体験を幾つもしてきたが、ここ二尊院での体験は比較にならないほどだった。

先週、紅葉真っ盛りの京都を訪れた際、特別拝観中の二尊院を訪れた。

特別拝観中は本堂の中に入れるので、すぐ近くで阿弥陀如来と釈迦如来を拝むことができるという。今回はそのことだけのために京都を訪れたのだ。短い時間しか滞在出来なかったので、二尊院と清涼院の二箇所だけという贅沢な、勿体ないような旅となった。

そう言えば、和歌山県の熊野三山、熊野本宮大社に参拝にいった時も不思議な凄い体験をした。あのパワーは凄まじいものがあった。

この熊野本宮大社は、不思議な体験をした人が多そうだ。ブログなどに書き込みをしている人が見受けられる。

今回の二尊院では、不思議な体験はなかったが、すぐ近くで阿弥陀如来と釈迦如来を拝むことが出来て幸せだった。ああ、やはり来て良かったな。他の空間とは磁場が違うように清らかな場所。離れられずしばらく須弥壇の前にいた。阿弥陀様とお釈迦様の前で手を合わせ、僅かな時、心が無心になっていった。懐かしさや心が洗われるような穏やかな安らぎを感じた。ずっとこのままここから離れたくないと思ってしまうのだ。

今年は気候が穏やかだったため、紅葉の時期も遅くなっていた。

燃えるように赤や黄色に染まった京都の紅葉は、しばし私の魂を別世界へと運んでくれたようだ。

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